”金(きん)”の魅力♪

唐突ですが、みなさんは、金(きん)のお値段って知ってますか?


答えは1gあたりの純金の値段は5000円位です。(純金=24金)

たった1グラムのかけらが5000円・・・


1キロならざっと500万円です。

今さらながら、希少な金属ですね。


文字通り、金はお金と同じです。


なぜか?って、それはその5000円位で買った金は、

たった1グラムの欠片であっても、間違いなく”純金”であることが分かれば、

持ち込むところさえ間違えなければ、多少の手数料は引かれても、

5000円位で即時お金に換えられるからです。

(細かい数字はおいといて、一定の条件を満たした場合の大体の話です。)


お金は金(きん)に換えられるし、金(きん)もお金にすぐに換えられる、

そもそも、金は元々はお金だったわけですから、

当たり前の話ですね。(金本位制)



最近、ヤフーニュースを見てたら、

金の販売量が4割増しで増えているという記事が目に入って、

表題の話題とさせて頂きました。


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⭐️18金ピンクゴールド製ウォレットチェーンはダブルスイベル付きのレバースナップを両エンドに組み合わせて実用性抜群の仕様でお作りしました👌💮 ⭐️18金地金約370グラムを使って出来上がった各パーツを組み付けていきます🎶チェーンは今回ピンクゴールドということで銅の成分が多く硬いので、溶接作業よりコマを組む作業が大変でした😅 ⭐️レバースナップにはブルーダイヤモンドを両目に飾ったスカルを飾りました👍️ ⭐️今回もご注文ありがとうございました🙏🙏🙏 ⭐️一見何百万円もしそうな雰囲気ですが‥‥1グラムの純金は現在の相場で5,000円弱、18金は純金の75%ですから、仮に製作に必要な400グラム前後の18金地金を買っても140万円強、それに僕が作る工賃や一部の工程で外注加工費を含めても、金地金材料費を合わせて170万円強‥‥これが当工房の他の18金製品と同様の値段の根拠です👌 #ジュエリー #工房 #アイボリータワー #東京 @ivorytower.jewelry

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古い昔、江戸時代、日本は金や銀の採掘が盛んで、

世界一の金保有国だったようです。


”黄金の国ジパング”なんて言葉もある位ですから、

有名な所では、新潟県の佐渡(が)島をはじめ、

東京から近い場所だと、

甲州(山梨県)辺りでも鉱山があったようです。


◇ウィキペディア参照
https://ja.wikipedia.org/wiki/日本の鉱山の一覧






↑これを見ると、金や銀を採掘していた鉱山って、

日本中あちこちにあったのが分かります。


数十年前には、閉山だらけで、ほぼ採り尽くした感がありますが、

昔は、国内でもかなりの量の”金”が採れたのだと想像できます。



現在では、採掘量は少ないみたいですが、国内でも

金の採掘が行われている場所もあるようです。↓


http://www.smm.co.jp/special/hishikari/






また、これも自分が知る限りの話ですが、一部の川では

砂金が微量に取れるらしく、以前渓流釣りしに盛んに関東圏の

川に出掛けてましたが、川虫を取りながら水をすくうと、

キラキラした砂金(ほんとに小さな粒)があちこちに

見られた記憶があります。


ただ、一年中その砂金を毎日集めて川を彷徨い続けても、

残念ながら、まともな量の砂金が取れるわけではないことも、

何かの機会に耳にした話です。


つまり、金や銀が採れる量と、労力の採算が見合わなければ、

鉱山の採掘は終了ってことですね。





そんな”どうでもいい話”はさておき、

金そのものは、世界的にも共通の価値を有した貴金属です。



もっと古くは、銀行ができる元にもなったと聞いたことが

あります。



金は金属の中でも比重が高く、ずっしりと重い金属ですから、

それを大量に持ち歩くのでは不自由ということで、

その金を預かって、その代わりに預かり券(兌換券)

を発行する所が、

今の銀行のような役割を果たす機関が出来た”きっかけ”

になったそうです。日本でいうところの両替商。


(どこの国の話だったかは定かではありません)



さらに、遡ること数千年前。

古代エジプトのツタンカーメン王の黄金のマスクに代表されるように、

当時から金は特別な価値があったのは当然のこと、

自然金を集めてお金として機能しはじめたゴールドコインは、

ギリシャ時代では王様の顔を打刻したり、

神話に出てくる神様を打刻したものが有名です。




日本でも、金色堂とか金閣寺とか、仏像に金箔が多用されていましたし、

大仏様の金張り(金メッキ=アマルガム製法=当時水銀中毒で、

製造に携わった国中のお坊さんたちが相当な人数

亡くなったという悲劇の国家事業だった)が有名です。



そして、戦国時代から金が溢れかえっていたような印象の

徳川幕府の時代を経て、金本位制度2が廃止される近代まで、

それこそお金も金で作られていました。

https://www.mint.go.jp/kids/history




時代劇に出てくる一両小判も黄金の”おかね”ですね。

その金のお金(小判)を作っていたのが、

現在の日本銀行のある場所、日本橋本石町で、

”金座”を設けて重さ通りのお金を作っていたようですし、

銀(ぎん)製のお金(硬貨)を作っていた場所が、現在の銀座(地名の由来)です。





日本橋も銀座もどちらも日本経済を担う中心地であるのは、

今も昔も変わらない感じがします。






そして、その金(きん)の正確なお値段ですが、

今日現在では1グラムあたり5,033円(取引所で若干の誤差有)

毎日昼夜変わるので、ざっくりした認識では 5,000円超え位ですね。


また、ジュエリー装身具類の材料に使う18金の方はというと、

1グラムの値段は、ここ最近の相場は3800円前後です。




これまでも、何度もなくご案内していることですが、

あらためて、”18金”の意味はというと、

75%の純金を含んだ合金のことです。



純金を24と定めて、その18/24=75%

要するに3/4の純金が含まれた合金の総称のことを

18金と定められています。



残りの1/4(=25%)は、

銀や銅を混ぜたり、銀とパラジウム(プラチナ属)や

ニッケルという銀色の金属を混ぜればホワイトゴールド、

残りの1/4の銀と銅の割合を変えて

銅を多くすると銅の赤みが強く出て、

ピンクゴールドということになります。



つまり、75%の純金が含まれていれば、

それを18金と呼んでいます。



海外の18金製のジュエリーは、パーセントそのままの数字、

”750 GOLD”の表記が多いので、

素材の意味を理解しやすいですね。



なぜ純金を”24”に決めたかは、豆24個分がどうとか、1日が

24時間だったからとか諸説ありますが、”明確には分からない”、

大昔から脈々と続いている単位といった印象です。







18金(75%)に純度を落として、他の銀や銅を混ぜるのか?は、

製品としての硬さを出すためです




金は想像以上にやわらかく、太い板や棒でも簡単に曲がります。

つまり、ぐにゃぐにゃといった印象で、とても貴金属製品には

向いていないことが触ると分かります。でも、色はそれこそ

黄金色で、きいろ味が強く吸い込まれるような美しさが魅力的です。




でも、やっぱりやわらかい・・・どうしても、24金純金の色が良い場合は、

18金製のものに、24金メッキコーティングを施すっていうのも

ありかも知れません。





自分も純金の色味が好きで、18金チェーンなんかに、

純金メッキを施したものを着けて楽しんでいた時期もありましたが、

メッキが取れてくれば、また元通り純金よりも薄い色味の

18金の色に戻るといった感じですから、

定期的に再メッキ処理(再メッキ前には新品磨きも)を依頼したり、

繰り返すことが面倒に感じなければ、

そうした方法も”あり”ですが、

一般的には、正直面倒臭くて、

一回やったら気が済んでしまうのが現実かも知れません。



また、クロムハーツの22金の製品をご存じの方は、

長く着けて使っていると傷だらけ、

表面が凹凹ボコボコに凹んでしまうのを

知っているかと思いますが、

これも、22金製が、22/24=91,6% ということで、

純金が90%以上の合金で、

ほぼ純金に近いような素材を使っていますから、

やわらか過ぎて、凹みやすかったり、

簡単にキズが付いてしまうということです。




では、どうしそんな脆い素材を使うかは、

個人的な想像の範囲でしか分かりませんが、

独特の風合い、重量感、そして色合いの魅力が採用の理由だと

想像します。脆弱な故に傷ついて、

”エイジング”の雰囲気を逆に魅力と感じる人も

いらっしゃると思います。




また、キズが付いたり凹んでしまうのは、

ユーザー側が気を付ければ良いということかも知れません。


高級車のフェラーリだってベンツだって、

壁やガードレールにドアをコツっとぶつければ、

簡単にキズが付くし、

何千万円の腕時計だって、硬いものにぶつけたら、

どちらにしても傷が入るわけですから、いくら高額品だったとしても、

頑丈さを手に入れられる訳ではなく、それを気を付けるかどうかは、

使う人に任せるしか無いという話ですね。チタン製やカーボン製だと

キズが付きにくいものもあるようです。


まぁ、腕時計の世界では、山形カシオ製のGショックが最強だと。



と、少々脱線気味・・・



それで、1グラムあたり5000円超えの金の話に戻すと、

18金は1グラム大体3800円位。



ところで、その1グラム3800円の18金って、

例えばステーキのお肉を

スーパーや肉屋さんに行ってグラム単位で買えるように、

誰でも買えるものなのか?



答えはイエスです。



誰でも地金商に買いに行けば、その日の相場で購入可能です。


一般的なイメージでは、バー状のものやコインに

なった金製品が主流ですが、

打刻も無い単純な板や棒状のものも存在します。



その板っきれや棒は、ほんとに欠片みたいな感じですが、

今は優れた高性能の分析器や比重計が発達して、

地金を専門に取り扱う大手の地金商では、

打刻がなくても

即時に金か否かが簡単に判別・判定できてしまう世界です。



仮に100グラムの18金を買ったら、単純計算で

おおよそ380,000円位でしょうか。

ただし、単純な板だったり棒だったりの形の金ですから、

一般的な買い方としては、メダル状のコインとか、

バー状ものが多いので、加工代が追加されて販売されているのが

ごく一般的だと思います。(金相場+加工費)




それで、数日・数カ月・・数年後に、相場が上がった時、売却すれば、

売却先さえ間違えなければ、多少売買手数料は引かれはしますが、

多少利益が付いて、即時現金化できるのが、金の最大の魅力だと思います。




当然、その逆に暴落して半値の価格に下がってしまえば、

売却した場合は損となります。



でも売らずに持っていれば、そのうちまた相場が

上がるかも知れません。


ちなみに、自分がこの仕事を始めた頃(約20年前)の金の値段は、

18金が1グラムあたり980円位でした。


当時から現在まで仮に18金を1キロ保有してたら、98万円位だったものが

380万円位に化けていたでしょう。




本当のお金持ちの人が、お金が減らない理由は、長期保有できる力、

売却しなくても困らない安定の資力があって、

元来余裕があるということに尽きるのかも知れません。



相場がちょっと上がったら即売却、

ちょっと下がって損しても売却を繰り返していたら、

そのうちゼロになってしまう、

流行りのデイトレーダーが現れては消えを

繰り返すのは、そうした損で失っていくお金を

本当のお金持ちに吸い上げられる図式にも思えます。



当然、自分には相場を予想する才覚はゼロですから、

投機的な話には関わらずで、ただの傍観者に過ぎません。



でも、形を変えた”ジュエリー”として金(きん)を保有するというのは、

”資産”とまではいかなくても、楽しめると思います。


余裕がある時に、20g程度の金製品を身に着けて楽しみながら

買い集めて、気付いたら結構な貯金替わりにもなり得ます。




仮に、長い年月で、金製品を買い続けて、

身に着けて楽しむ”コレクション”として

仮に飽きたものを手放したとしても、

ベースの金素材の価値分は相場が暴落にでもならない限り、

ゼロにはならない。



ただし、ここで問題になるのは、購入価格。


金素材そのものは、純金の場合で今日現在の相場1グラム5000円弱、

18金で4000円弱。


でも、市場の金商品の中には、

100グラムの純金チェーンのネックレスが

100万以上というものがあったり、

18金製の30グラム程度のチェーンが

60万円近い値段で販売されていたりします。





小学生でも分かる計算では、純金100グラムの素材として価値は、

50万円位(100g×5000円=50万円)



これを100万円以上で購入したら、その時点でマイナスのような気がします。


18金30グラムの素材価値は、約12万円弱(30g×4000円弱)



こうした商品を購入してしまうと、

逆の見方をすると、それぞれ純金が1グラムあたり1万円、

18金1グラムあたりの相場が2万円にでもならない限り、

極端な話ですが、元は取れないといった話になります。



今の相場観では有り得ない話なので、

こういう商材を購入してしまうと、

資産価値うんぬんより以前に、購入した時に、

すで損しているような感覚です。





では、どういうのが理想かというと、やはり素材の

値段により近い商品を選ぶが正解です。



まぁ、あくまでも理想なので、これが一番難しいんですが・・・・


100グラムの純金のチェーンネックレスなら、

せいぜい70万円位まででしょうか、

30グラムの18金ネックレスチェーンならば、

せいぜい20万円程度でしょうか。



その位のお値段でもし買えるなら、(もちろん、もっと安く買えたら御の字)

何年も着けて楽しめるし、

根本的な素材価値として50%以上を満たしているといった感覚ですから、

もし飽きたら売却しても良いし、その分を違うものに換えても良いだろうし、

親しい人に譲られても喜ばれるように思います。



ちなみに、当工房で作っている、でっかい18金製のスカルリング・・・

お客様にお渡しする時の重さは約40グラム~50グラム前後、

リングサイズや仕様により、変動しますが、

大体25~30万円前後です。


他には無い、まったくのオリジナルリングですが、

残念ながら、当工房は、ブランド的な付加価値はゼロですので、

材料費+工賃手間代の合算で販売させて頂いています。



もちろん、値段うんぬんよりも、ジュエリーには、デザイン性とか、

美的な感覚、製作の緻密さ困難さとか、ブランド的付加価値など、

様々な価値観があることは熟知しています。


でも、一個人が趣味半分で作ったものを、まったく知らない人から

注文を頂くということが驚きだったり、嬉しさだったりで、

原材料費を知る身の作り手として、この位が妥当かなと思って、

価格を設定しました。



これが正当なことなのかは分かりませんが、この10年で100点以上

作っていますから、価値が分かる人には、きっと想いや考え方が

通じているのかなとも感じます。


さてさて、一般的に理想通りに金製品・ジュエリーが

手に入れられるかどうかは分かりませんが、

金(きん)の本来の魅力というのは、

素材自体、そのものに価値があるということにも気付かれるのも

ジュエリーを楽しむひとつの要素にもなり得るというお話でした。




今時も、やっぱりブランド付加価値重視の風潮で、

素材としての価値が、

正味せいぜい中身 5-6万円のものでも、

100万円を超えた値段だったりの品も現実存在して、

それを有難がって買う人も居るようですから、

個人的には凄い話だなと感じます。


現実的に”摩訶不思議な価値観”というのも

ごくごく普通に存在していることに気付かされます。




また、そういったものが売れるから、商売というのは面白いし、

人様の価値観というのは、本当に幅が広い。



世の中には、様々な価値観や見方、考え方があって、

自分の考え方とは大きく違うという世界もあるということを

再認識させられます。


そうした、広い見識と感覚を持って、今日も好きなジュエリー製作に

勤しんでいます。





毎日、ジュエリーの材料である高価な金やダイヤモンドを仕入れて、

それに手を加えて、形に仕上げてジュエリーにする日々を繰り返していると、

自然に、現実的な価値を強く実感するようになります。




なので、今回のお話は、個人的な主観が元になってしまっている話です。

共感頂ける方もいらっしゃるだろうし、いやいや素材価値の話だけじゃない

と感じる人も多くいらっしゃると思います。



歴史的有名画家が描いた落書きのような紙に鉛筆でデッサンした絵が

数百万円もするわけですから、その紙と鉛筆の価値を力説しても

無意味なことも十分知っています。




でも、現代で歴史観もなく、芸術性も無く、ただ素材が高額なだけの

ファッション寄りのジュエリーを作っている身としては、

高品質なダイヤモンドを含めて、”素材重視”という観念がひじょうに強くなります。




無論、自分の手で作り出す創作品には、ひとつひとつに、

それ相応に、それぞれの思い入れがあることは確かなことです。


でも、作ったものを人に譲ることなく、自分のコレクションにしているなら

まだしも、人様に販売している商売ですから、

それを前面に”魂籠ってます”だとか、

”丹精にとか熟練の・・・”という言葉は、

おこがまし過ぎて、使いたくないというのが正直なところですね。

そんなのは、作る人間として当たり前だと。




共感頂ける現実的な受け止め方が出来る方々には、

是非、お買い物の参考になれば幸いです。


ただし、常に勘違いして欲しくないのは、低い金額=安いではなく、

本来、これぐらい高額だろうものが、”リーズナブル”に買えることもある

という話で、基本的に金製品やダイヤモンドを飾ったジュエリーは、

高額品であることには変わりありません。




例えば、10グラムの18金の指輪が

2万円で買えることはあり得ないし、

誰か人に作ってもらえば、ベーシックな形のものでも、

最低でも7万円位は掛かるのが普通かなと思っています。



また、歴史と趣のある、世界的に著名な高級ジュエラーの指輪なら、

たとえ10グラムの指輪が20万30万円だったとしても、それはそれで、

風格あるお店の中、素敵な空間で十分な”おもてなし”を受けながら、

素敵な箱やバッグ(紙袋)に入れてもらって

購入することも、すごく魅力的だとも思います。


でも、それぞれの価値の中身を知って、品物の良さを理解して

お買い物することと、

何だか価値も理解せずに、表記の値段を鵜呑みにして、

ただ流行っているからお買い物するとでは、

その楽しみ方も違ってくるのかなと感じます。



今回は、金を資産価値として見るも良し、

形を変えたジュエリー(装身具)として楽しむの良いですよといった

お話でした。この行、最後までご清聴(読)ありがとうございました。


少々見方が偏り過ぎて、異論反論もあるかと思いますが、

ひとつの考え方として捉えて頂ければ幸いです。





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気になるもの、ご興味あるものがありましたら、

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