ダイヤモンドとキュービックジルコニアの違い

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↑↓さて、どちらがダイヤでどっちがキュービックジルコニアか?

なんて、冒頭から野暮な質問ですみません・・・


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正直、どっちも”そっくり”なんで、

見分けが付かないですね。


値段で比べたら、写真のキュービックジルコニア一粒の1000倍が

写真のダイヤモンドの値段です・・・とお伝えしたら、きっとみなさん

驚くでしょう。(¥200と20万円の差?ほんとはもっとかも


ちなみにダイヤモンドは、直径4,8mmサイズ、キュービックジルコニアは

直径4,5mmサイズです。(サイズをお伝えしたら、写真でも区別できますね。)



写真のキュービックジルコニアは、スワロフスキー社製です。

”スワロ(フスキー)”というとガラス材がひじょうに有名です。

でも、実はスワロフスキー社という会社は、キュービックジルコニアをはじめ

合成石から、天然石(半貴石)等、宝飾~アクセサリー材料の

メーカーさんでもあります。



スワロは、ビーズアクセサリーから火が付いて、

今では、デコ系のアクセサリー類やアパレル商材(T-シャツに貼るホットフィックス等)

などの装飾に使われる材料として一般的になりました。

ジュエリーに良く似たキラキラ感が魅力ですね。


ガラス材ですから、宝飾品のように、専門の道具を使って、

宝石を固定する細工を施すと、簡単に割れてしまいます。




キュービックジルコニアは”石”ですから、ルビーサファイアなど、

もっともポピュラーな宝石やダイヤモンドを固定する方法とまったく同じ細工で

指輪やペンダントを飾ることができます。(硬度が高い)

一方、ガラス材のスワロフスキーの方は、薄っぺらな爪状の固定ならば、

一応宝飾品に似たような留め方も一部は可能でも、

ほとんどは、接着剤を使った固定方法で装飾されています。


これも余談で、ガラス材のスワロの値段は、実はキュービックジルコニアよりも

さらに安価です。でも、どういうわけか、一般的な印象だとスワロの方が、

高級なイメージに捉えられている印象です。



理由はおそらく、キュービックジルコニアがダイヤの”偽者”みたいな

扱いになっているからだと思います。

確かに、ダイヤモンドの代用品として、昭和の頃から出回り出した

キュービックジルコニアは、誰もがお小遣いでダイヤモンドジュエリーを

買っていた時代、景気の良かったバブル期までは、

ダイヤの偽者という印象が強かったんだと思います。


ところが、最近はシルバー製品の格上げもあって、

粗悪なダイヤモンドよりも、よっぽど綺麗に見えるキュービックジルコニアの方が、

シルバー製品を中心に飾る上では、一昔前のような”偽者扱い”ではなく、

装身具装飾材料として一般的になりつつあります。


買う時だけ高くて、売却したらなんの価値も無いような低グレードの

ダイヤモンドを掴まされてしまった経験のある方は、

同じように見えるなら、わざわざ高いお金を払ってまで、

本物のダイヤモンドを購入する気も失って当然だと思います。


特にピアスは、紛失するリスクが高いですから、

こちらも、低いグレードであまり輝かないダイヤを購入する位なら、

キュービックジルコニアで十分と考えても妥当かも知れません。





■関連記事

http://ivorytower.at.webry.info/201101/article_11.html



でも、一旦品質の良いダイヤモンドの輝きの美しさに気が付いてしまった人は、

キュービックジルコニアなんかには、まったく目もくれず、

最高質のダイヤモンドしか興味が無いという人もいらっしゃるのも事実です。


また、着けっ放しで、曇ってしまったままのダイヤモンドよりも、

手入れの良いキュービックジルコニアの方が綺麗なのも当たり前だったりします。


一番賢い楽しみ方は、アイテムや使用頻度などによって、

どちらも適材適所に上手に取り入れるのが良いと思います。



さて、ダイヤモンドとキュービックジルコニアの見分け方ですが、

①息を吹きかけて、長く曇った方がキュービックジルコニア。

②石のテーブル面(平たい面)を油性ペンでなぞって、はじくのが

キュービックジルコニア。

③線を書いた上に石を乗せて、透けて見える方がキュービックジルコニア。






この二つが混ざってしまって、見分けなければならないシチュエーションなんて、

そうそう一般的には起こりませんが、もしも評価の高いダイヤモンドで

鑑定書があるならば、カラット数を測る、直径を測れば、

簡単にダイヤモンドと鑑定書の同一性を確認することができますし、

逆に低いグレードのダイヤモンドの場合でも、

天然石ならではの内包物(キズ)が見えるので、無色透明が当たり前の

キュービックジルコニアと混同してしまうケースは少ないかと思います。


一方スワロフスキー社製のキュービックジルコニアは、高性能で安価が

売りです。数年前から、ダイヤモンドと混同するのを防止するために、

石のテーブル面にスワロフスキージルコニア(英字)の名称が

レーザー刻印されるようになって、製作工程での事故(混入)も

防げるようになっています。


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↑ボールペンで線を書いた上にダイヤモンドを置くと、

下の線はモヤモヤして見えません。

これは、ダイヤモンドの特異な屈折率で、

透過して見えないという性質のようです。(指で触ってダイヤの石裏ちょっと汚れてます)




↓こちらは同様に線上に置いたキュービックジルコニア。

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↓2石ともに、同じ線上に置いた写真。同じように見えるダイヤとキュービック

ですが、石の特性はまったく異なるようです。(上がダイヤで、下がキュービックジルコニア)


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↓ダイヤモンドをカットスコープ(特殊なものではなく、1000円以内で買える

石のカットを見るルーペ)を近づけて見てみると・・・


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↓こんな綺麗に整った模様(ハート&キューピッドの矢の模様)が

確認できます。

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↓今回、ご紹介するために使わせて頂いたダイヤモンドは、

0,4カラット台、#Fカラー(最高位から3番目)、VVS-1(最高位から3番目)、

トリプルエクセレント・ハート&キューピッドカット(最高位)の石でした。

このクラスのダイヤモンドは、独特のシンチレーションを目で感じることが出来る、

その名にふさわしい美しさを誇ります。

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↑こちらのダイヤモンドは、↓クロムハーツ製の中でももっとも人気の高い

指輪のモデル”キーパーリング”、22金製のセンター石にセッティングさせて頂きました。

脇を飾るダイヤモンドもすべて最高位のVSクラスダイヤモンドメレー(小さいダイヤ)。


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最高レベルの美しいダイヤモンドと、スワロフスキー社製キュービックジルコニア・・・


両者”似て非なるもの”ですが、アクセサリー・ジュエリーを

楽しむ上では、どちらにも相応の魅力があると思います。



希少性の高さ、最上級のダイヤのみが放つ特別な輝き方と、

その1/1000の値段で購入できる気軽さと侮れない輝きのキュービックジルコニア。



大切なのは、どちらの良い部分も、ユーザー様がよく理解することだと思います。


カラットとグレードで価値が決まっているダイヤモンドと、

直径サイズでメーカーから販売されるキュービックジルコニアですが、

ダイヤモンドの4Cの評価を用いて、ただの安価なキュービックジルコニアを

あたかも高価なダイヤモンドと錯覚させるような”CZダイヤモンド”という造語で

販売するのは、この両者を近づけるように、混同させてしまうと思います。




4年前に書いたブログが、いまだ毎日アクセスが増えていくのを見ると、

少しはお役に立てたかなと思いますが、最近ようやく国民センターでも

この”CZダイヤ”の造語について警鐘されるようになりました。


■関連記事

http://www.kokusen.go.jp/t_box/data/t_box-faq_qa2013_08.html

http://ivorytower.at.webry.info/200905/article_4.html




ダイヤモンドは、天然の炭素組成の石のことを指し、

カラット単位(1カラットは0,2g)を主体に、無色・透明性の度合いや研磨状態によって

価値が決まっています。


キュービックジルコニアは、酸化ジルコニウムにイットリウム等を添加して

人工的に作った石(合成石)で、ダイヤモンドとは全く異種の物質です。

国内では、カラット単位で販売されることはなく、直径サイズで販売されています。




仮に”CZダイヤモンド”を他のもので例えたなら、プラスティックウッドとか、

ビニールペーパーみたいな感じでしょうか。単なるビニールやプラスティックを

天然素材の木や紙と一緒に表記して売ってたら、みなさんどう思いますか?


天然素材の一枚板の豪華な木製テーブルだと思って購入してみたら、

実はただの木目が付いたプラスティック製だったとしたら・・・恐いです。





ジュエリーとアクセサリーの二つの言葉も、実は”曖昧”で、

本来は宝石を身に着けるための装身具のことを”ジュエリー”と呼ぶのが

妥当かも知れません。”アクセサリー”は貴金属以外(銀製品を含めるかどうかは微妙)の

装身具のことを指して大別しているのかも知れません。


海外では、宝飾(ジュエル)品のことを”ファインジュエリー”、

その他の装身具のことを

”コスチュームジュエリー”と大別しているようです。




特にアパレル系のショップ(洋服屋さん)で主に販売されている

”アクセサリー”商品は、18金製やプラチナ製はともかく、シルバー製の

金属が使われた商材はほとんど稀なのかも知れません。



洋服と同様に一定期間は身にまとえますが、

シルバー製を含めた貴金属製品と異なり、

くたびれてきたり(表面が劣化)、メッキが薄れたり、壊れてしまったら、

廃棄(使い捨て)してしまう性質のものです。


要するにシルバー製品を含めた貴金属製品のように、

修理や磨き直しやメッキの”やり直しが不可能な”成り立ちの商材なんです。



天然の大きな石を使っている割には、金属部分は銅合金とか

ニッケル合金を使って金メッキやロジウムメッキが施されている商材が

多いです。例えば、どこかが一部破損して、溶接が必要だった場合、

石を一旦外したり、メッキをはがして全体的に素地の金属に露出させなければ

なりません。大抵は修理するよりも、もう一度最初から作った方が遥かに容易だったり、

安価だったりしますが、それも不可能というかメーカーや販売者側での

対応は修理不可の所ばかりだと思います。




そもそも売った人がどうやってその品物が

成り立っている(製作された)のかも知らないのだから

当たり前といったら当たり前なんですが・・・



石や金属素材(銅合金・ステンレス・ニッケル系金属)がびっくりするほど安いのに、

売る値段だけは立派だったりするので、


買った方も、引くに引けません。”とばっちり”の修理依頼のように、

昔とあるメーカー(商社)の修理対応に付き合ったことが一時期あったのですが、

壊れて当たり前の商材ばっかりだったので、あきれ果てて辞退したことがありました。


まぁ、そのメーカー・ブランド(商社)の名前は大人なんで挙げませんが、

結構巨大な法人さまだったと記憶しています。



逆に、有名なメーカーさんの店員の方から、

個人的にうちの工房を前々からご存知で、修理に困ったお客様を

ご紹介していただくこともありますので、

結局は会社だろうが、メーカーだろうが、個々の”人の心”の部分が大切なんだと

教えられます。



それにしても、アクセサリーとジュエリーの言葉の捉え方は

難しいです・・・




ダイヤモンドを使えば、シルバー製品でも”ジュエリー”、

プラチナ製にキュービックジルコニア(合成石)を使ってしまえば”アクセサリー”

に成り下がってしまうのでしょうか・・・


まぁ、工房では昭和時代の名残りのような正統派なジュエリーを作る機会は

皆無ですので、どっちでも良い話ですが・・・


要は、実際に使われる(着ける)ユーザー様の価値感の話で、

気に入ったものが、シルバーにダイヤモンドの組み合わせだろうが、

18金製やプラチナ製に合成石の組み合わせだろうが、

その仕様内容や特性を誤解なく、よく理解して購入していれば、みな正解だと思います。




呼び名も含め、素材のそれぞれの長所とか、短所をみなさんが理解されて、

自分へのご褒美に買うのも良し、記念品や思い出として残すために

作るのも良し、家族の絆として贈るのも良し、

ファッションの一環として楽しむのも良し、希少な宝石をコレクションするのも良し、

風水や運を切り開くパワーの源として身につけるのも良し、

好きなデザインやブランドを集めるのも良し、見栄っぱりたい時に

着けるのも、みーんなみんな”あり”だと思います。




個人的主観で書いてますので、間違った解釈も中にはあるかと思います。

勝手ながら誤字以外訂正はしませんが、変な文章・文法など

ご指南頂ければ幸いです。


きっかけは何であれ、一人でも多くの方が、ジュエリー・アクセサリーに興味を持って頂ければ、

業界自体もまた復興するかと思います。まずは一点でも何か身に着ける

習慣をおすすめいたします。




長文、読破いただき、ありがとうございました。(素人なんで

読みやすい言葉で書くのはいつも大変です)乱文でいつも

すみません



http://ivorytower.at.webry.info/201511/article_26.html


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この記事へのコメント

ミスプーさん
2014年10月11日 08:53
大変解りやすく勉強になりました。ありがとうございました。
そら
2015年02月11日 03:49
黒い線の上に置いて見ると・・・の写真などがすごく分かりやすかったです(^^)
興味を持ち始めたばっかりの私にもわかる説明ありがとうございます!
キュービックジルコニアがだめってこともないのもわかりました♪
ありがとうございます!
ぶだ
2016年10月05日 18:58
大変解りやすかったです。
指輪を購入予定で、ジルコニア入りとノーマルの物と迷っていた時にこのブログと出会いました。ジルコニア入りにしようと思います。ありがとうございました。
ここ
2017年04月08日 14:28
ジルコニアの説明とても分かりやすくて勉強になりました。
モアッサナイトはどうなんでしょうか?ジルよりだいぶん高価なようですが
あまり変わらないのでしょうか?
もし機会がございましたら、ブログで取り上げてください。
MASSAN
2017年05月23日 14:50
昔々、ココ山○でダイヤモンドの1Ct指輪を買い、エライ目に遭ったことがあります。自分への戒めにお金は払い続けて完済しましたが、このブログを読んでいれば買わなかったかなぁ・・・。まぁ、28年も前の話ですけど。勉強になりました。ありがとうございます。

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