ダイヤモンドとキュービックジルコニアとスワロフスキーの違い

最近は、ファッションアイテムの中にも、小さい石がキラキラ細かく輝くものが増えてますね。


ジュエリーでは、”パヴェ”。   アクセサリーやファッションアイテムでは、”デコ系”

のキラキラ流行り気味ぃな昨今ですが・・・

ダイヤモンド・キュービック(ジルコニア)・スワロ(フスキー)って、一体何?


良く分からず、ごっちゃに捉えている人も、全部ダイヤと思っている人も、

全部ガラスだと思ってる人も、特に興味の無い人も・・・・・


今回は以前掲載させて頂いた記事の中から、この3つの違いについてクローズアップして

ご紹介したいと思います。是非、お買い物の参考にしてください。




↓ 上から、1段目 スワロフスキービーズ(クリスタルカラー貫通穴 5個)

2段目 スワロフスキー(石穴接着用 8個)

3段目 スワロフスキー(裏面平らな携帯電話デコ用4個)

4段目 左からキュービックジルコニア、天然ダイヤモンド(0,1ct. VVS H&Cメレ)、スワロフスキー石穴接着用

画像



画像


画像


横側から↓
画像

画像



↓ 左2個はスワロフスキーの石穴接着用  右2個はキュービックジルコニア
画像


それを横向きに↓
画像



↓こちらは、カットが美しいスーパーキュービックジルコニア

ダイヤモンドと並べても、その差や違いが分かりづらいほど、よく出来てます。
画像


 


↓ おもむろに指先に乗っけちゃってますが、左側にひっくり返っている石が天然ダイヤモンド。

0,1ct.直径約3mmとサイズは小さいですが、VVSクラスのエクセレントカット(ハート&キューピッド:H&C)。

メレサイズ(小さい粒)のダイヤとしては、最高峰のグレードの宝石です。隣はスワロフスキー(石穴接着用)、

一番右の横向きの石がキュービックジルコニア。
画像


このダイヤモンド一粒(石単体)で、隣のスワロフスキー材料が15000粒ぐらい買えます。

同様にダイヤ一粒でキュービックジルコニアは概ね250粒ぐらい買えます。

こう表現すると、その価値の差が分かりやすいでしょうか。

さらに材料であるスワロフスキーや合成石のキュービックジルコニアは

大きさが変わっても価格はそれほど変わりませんので、ダイヤのサイズが大きくなれば、

もっと驚くほどたくさんのスワロやキュービックが買える事になります。




↓こちらは、携帯電話ケースやスニーカーなどに貼り付けて一気に広まった”デコ”スタイルの材料

スワロフスキー(裏側平らな接着用・綿生地などにアイロンで貼り付けられるホットフィックスもあり)。

画像




↓こちらもスワロフスキーを有名にした、貫通穴が開いたビーズ。

ワイヤーに通して、ピアスやネックレスや携帯ストラップに仕立てる材料
画像





↓↑ 天然ダイヤモンドの価格(石単体)は小売参考価格で約32000円(直径約3mmのメレダイヤVVS H&C)、

グレード(石の質)が低いもので概ね5000円位(直径約3mmのメレサイズのダイヤ I-1/2/3)、

シルバーブランド品がよく使うレベル。


”デコ”材料のスワロフスキーはロット購入価格で一個約2円(少数の場合はもう少し高め)、

同様にキュービックジルコニアは、一般売価で概ね100円から200円位。



ダイヤをもし1000ピース購入したら、千万単位の大変な金額になりますが、

スワロフスキーは1000ピース買っても2000円位。

キュービックジルコニアは、1000ピース購入で、一般売価で概ね10万円以内。

パヴェ系・デコ系にたくさん使って飾るスタイルでは、使う素材の価格の差が明確に差が出ます。



例えばダイヤを10ピース並べたリングには、ダイヤの卸価格を考慮しても確実に

万単位の費用がかかります。対照的にスワロフスキーではたったの20円(卸ならさらに安い)。


石留め細工と接着の技巧的な差もありますが、本当はかなり価値的な差があるにもかかわらず、

値段は似たり寄ったり気味な世の中。、中身はかなり違うのに、見た目には同じ感じなので、

製作工程や素材の値段を知っている身にとってはひじょうに微妙なことで・・・・



画像




一般的に入手が可能な、それぞれのジュエリー(宝飾細工)、アクセサリー(装身具一般)用の

材料の天然石と合成石とガラス(+鉛)の比較をご紹介してきましたが、

パッと見の印象や見え方自体は、ぼーっと見ている分には

同じような感じです。




あまりお詳しくない(混同している)販売業者でも、その違いを理解して販売している人が少なく、

宝飾の石留めする細工と接着での固定の差もよく分かっていない人が多いのも実情です。




接着での固定は、手先が器用な方ならご家庭でも出来る範囲でしょうか。

硬化剤を混ぜる2液式または、セメダインを接着材に使って、ピンセットで作業します。


対照的に宝飾細工の石留めは、想像以上に専門工具・用具が必要で、

さらに技術的にもかなり長期に熟練しないと、まともな石留め作業は出来ません。


石留めとは、接着材など一切使わずに、石の周囲に爪や壁状のものを作り、

金属の”延性”を利用して先端工具で地金を動かして(石側に倒したり、寄せたりして)

確実に石を固定する細工です。硬い金属を指先で”動かして”加工する宝飾細工は、

一般的にはイメージしずらいと思いますが、古くから伝わるアナログな道具と熟練した

手指がもたらす技法です。


でも、残念なことに小さくてよく見えづらいため、

接着だろうが石留め細工だろうが、

製品に仕上がったものを同じ感じに捉えている人が多いので、

本格的な石留めの作業が大変な分、ちょっとがっかりな感じがします。


本格的なものよりも、手軽で安価で”なんちゃって”に見えればいいといった風潮が蔓延して、

国内の本格的な宝飾細工の加工職人が絶滅気味なのも、理解できる感じです。







ちなみに、ダイヤモンドで↑の同じサイズ(直径3mm位)の同グレード(質)の

婚約指輪や高級宝飾品に使われる1カラット(直径約6,5mm/0,2g)の小売売価は、

概ね100万円から200万円、

同じ1カラットでも、カラーやスペックによっては数千万円のダイヤモンドも存在します。




ダイヤモンドの価格帯は、メレサイズ(直径約3mm以下)から、1mmずつ直径が増すごとに、

カラット数(全体の重さ=質量)が倍以上変わるのも手伝って、一気に値段が跳ね上がる傾向にあり、

直径約5mmでは1カラットの半分の0,5ct.なのに、ほんの少し直径が大きい6,5mmサイズで

1カラットになり、その価格の差は同じグレード(質)でも5倍以上の開きがあります。


ダイヤモンドの価格がいまいち不鮮明なのは、カラット単位での取引と、

さらに天然石である故の石の質(概ね6段階に透明度をランク分けして、色みやカット形状の

状態で4つの見方=4Cの要素でグレード分けされています。)の組み合わせが豊富にあることで、

ピンからキリになってます。





画像

個人的には、一番上のクラスのダイヤを選択して、おすすめするようにしてます。

小さな粒のダイヤモンドの場合でしたら、最高峰のVVS・H&Cクラスを使っても、

それほど高額になりませんし、3mm程度の大きさの一粒ならファッション誌に並ぶ高めなジーンズよりも

よっぽど安いです。その価格帯のダイヤをペンダントやリングに石留めしたものは、

これぞ!ダイヤモンド!という輝きを”簡単”に与えてくれるので、工房のお客様には

大変ご満足して頂いてます。



画像


”生”で現物をご覧頂けないのが残念ですが、

ダイヤモンドの光り方が断然違うため”優越感”が確実に得られます。




本来は、地金相場(金やプラチナ1gあたりの金額)と同様に、かなりきっちりとした

価格設定が決まっているのがダイヤモンドの取引相場なのですが、

質が良いダイヤほどこの傾向が強く、反対に質の悪いものほど乱れていく傾向です。


故に、通販で安い!をアピールしているダイヤモンドのほとんどは、質が悪く

白く濁った(I-3以下のピケダイヤ・ハードピケ)光らないダイヤを照明でうまくごまかして見せているものが多い。

ピケダイヤの価格帯は、今回のG-ショックケースに使うサイズ直径2mm以下では、

合成石のキュービックジルコニアと小売売価はあまり変わらない価格帯です。数百円とか百何十円とか・・・








キュービックジルコニアは、シルバーの素材と並んで、ジュエリー(宝飾品)の世界では、

原型製作用に用いたり、製品のサンプル用にイメージを確認するため、よく似たキュービックジルコニアを

ダイヤの代用に、地金のシルバーはロジウムメッキを施して、プラチナの代用品に仕立てていたのが

はじまりのようです。

画像


あまりにもキュービックジルコニアが天然のダイヤモンドに似ているように作れるようになったため、

その後はシルバーアクセサリーの流行とともに、そうした使い方ではなく、

そのもの自体を製品に仕上げて、”ジュエリー仕立て”で安価なお品物として広がったような気がします。

画像




そして、ダイヤモンドとキュービックジルコニアは、あまりにも同じような石に見えるため、

キュービックの”C”とジルコニアの”Z”とダイヤモンドをくっつけた造語で、

”CZダイヤモンド”を謳い、

重さに価値の無いキュービックジルコニアをカラット数で表示し、ダイヤモンドのグレードランクの

4Cの表(石の質の表)を使って比較して、無色透明が当たり前に作った合成石を、

あたかも質の良いものとアピールし、百円位の石を使って製品を作り、数万円といった感じで

恐ろしく高額に販売する業者も見受けられますが、

あまりにもダイヤや合成石のことに”疎い”一般消費者は、

あたかも”CZダイヤモンド”が高級なもので”ダイヤのような価値があるもの”と簡単に騙されちゃいますね。




食品表示で、例えば”養殖天然うなぎ”なんて表示しちゃうのと、やっていることはあまり

変わらないと思うので、ジュエリーに対しての”不信感”を増大するようなことは、

是非慎んでもらいたいところです。





元々がダイヤモンドの代用品ですから、キュービックジルコニアを材料に使った場合でも、

それをセッティング(石留め)する細工に変わりがなく作られることが多く、爪で固定したり、

フクリンや伏せこみといって石を囲んで固定したりする本格的な石留め細工で作られる事が多いです。



工房には、いつでもその違いが比較できるように石のサンプルを置いて、

興味のある方には、どれがダイヤでどれがキュービックかを当ててもらってますが、

まず一目で当てられる人が少ないのが実情です。

↓左 K18WG製+ダイヤモンド  右 シルバー+ブラックキュービック(ネックレスは天然ブラックダイヤ)
画像




画像



でも、石単体で見るとよく似ていても、リングやペンダントに石留めして、

完成した製品の両者を比較したら、その輝きかたで確実にその差が見てお分かり頂けるものと思います。


キュービックジルコニアやスワロフスキーとは比べ物にならないほど高額な代償を支払っている分、

人工的に作られたものとは、”別格の違い”を実感頂けると思います。


↓ 天然石のピンクサファイヤと天然ダイヤモンドの組み合わせ。やはりナチュラルストーンには、

独特の質感と色合い、照り、深みのある輝きがあります。
画像




但し、これは、質の良い石を良い細工で石留めした場合に限り、

確実にダイヤモンドの輝きの魅力を得られることが出来ますが、

残念なことに、質の悪いダイヤを使ったテレビショッピングなどで見かけるお品物では、

人工的に無色透明が当たり前に作られた、

カットの綺麗な”キュービックジルコニア”の方が綺麗に見えるという点では勝るケースもあります。
画像



ダイヤモンドの光りかたの特徴は、その石の硬さによるもので、

鋭く強い光の反射が最大の魅力です。暗い室内で少ない光源の中でも、

きらめきを放つのがダイヤモンドの特徴で、キュービックジルコニアは

明るい光源の中ではよく輝きますが、照明の少ない場所では照り返しの力が

ダイヤモンドと比べて弱いのが特徴です。

画像
画像



また、キュービックジルコニアは、

裏側もダイヤと同様に透明な石ですので、たとえば接着材を裏に付けて固定した場合、

そのまま接着材の色がおもてからも見えることになります。

時間が経つと、接着材の色が変色して黄色くなったり、接着材の耐久性がなくなれば、

自然にはがれてしまいます。




それよりも、もっと簡易的に石状のものが対象物に接着で固定できるように発展してきたのが、

スワロフスキー(ガラス製+鉛の含有)で、こちらはガラスの裏側に金属をコーティングして、

裏側に接着材を付けて固定しても、接着材の色も分からず、綺麗に固定できるので、

たくさん並べて輝きを手軽に楽しむファッションアイテムには欠かせない存在になりました。




ぱっと見た目変わらないなら、何でも良いという”流行優先”では本格的だろうが

簡易的だろうがあまり関係ないことですが、

個人的には、同じように見えるものでも、質感の良いしっかりとしたものを選びたいと思います。


世の中には、ただ単純に価格が安いのに”いかにも”お買い得のフリをしたものと、

価値がある内容なのに安いものの2タイプのお買い得品が存在します。 

これを見分ける”術”はやはり経験でしょうか。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック